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都税の支払いにはクレジットカードがおすすめ!の落とし穴

2015年4月から、東京都では固定資産税や都市計画税などの都税をクレジットカードで納付することができるようになりました。

従来、東京都においてクレジットカードで支払うことができたのは自動車税だけでしたが、これに加えて固定資産税・都市計画税、個人事業税もクレジットカードによる納付が可能となりました。また東京都だけでなく、兵庫県でも姫路市や神戸市などがクレジットカードによる納付を開始しており、これらの自治体では市民税・県民税、固定資産税・都市計画税等をクレジットカードで支払えるようになりました。

東京都における都税のクレジットカード納付の件数は年々増加しており、この傾向を受けて、適用対象を固定資産税などにも拡大した模様です。このようにクレジットカードでの納税に対応する自治体は今後も増えていくことが予想されます。

納税によってポイントを貯めることができることから、現金による納付と比較してクレジットカードをおすすめする向きもあるようですが、実は注意が必要です。

クレジットカードによる納税には、それぞれの自治体ごとに異なりますが、おおむね0.8%から1.5%の手数料が発生します。東京都ですと1万円以下の納税額に対して78円、1万円超から2万円以下の納税額に対しては157円の手数料がそれぞれ必要となります(いずれも税込)。

例えば、東京都で34,500円のの自動車税を支払う場合、315円の手数料が掛かるため、支払額は手数料含めて34,815円となります。これを一般的な還元率0.5%のクレジットカードで支払っても、獲得できるポイントは174円分しかなく、手数料すら回収できないことが分かります。

つまり、納税をクレジットカードで行うには還元率が手数料を上回らなければ実質的に意味がないということになります。どうやらクレジットカードを使った納税はあまりおすすめできる方法ではなさそうです。

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